サツマイモを蒸かす

干し芋を作るにはサツマイモを蒸して、スライスし、干すという工程を経ることになる。スライスについてはすでに道具を作った。干すのは網戸を洗って流用すればいい。

問題は蒸し器だ。昔、毎年末に餅つきをやっていたころには、竈に掛ける釜と3段の蒸し器があったが、引っ越しのときに町会に寄贈してきてしまった。思いついたのはハチの巣箱。実はハチの巣箱を消毒するため蒸し器のようにして蒸したらどうかと考えていたが、そのまま中に芋を入れれば蒸し器になる。工作精度の問題で巣箱を重ねた場合、段間の隙間が気になるが、まあやってみることにした。

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水を入れ                    蓋というか蒸し器の底というか

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巣箱ならぬ蒸し器を置いて            屋根で蓋をする

3段で始めたが、目いっぱいに芋を入れると最上段までは十分蒸気が回りそうもないので2段に変更した。

DSCN6089.jpg 屋根の隙間から蒸気が噴き出す

11時ころに蒸し始めて延々と薪をくべ続けた。

DSCN6091.jpg 途中、串を刺して軟らかさを見る

DSCN6094.jpg 延々4時間蒸し続けた

3時を過ぎて冬の日も傾き、おっとそういえば今日は冬至かなどと思いつつ、時間切れのようなかっこうで蒸かし終わる。

蒸かし芋の皮を剥くというより、軍手でこそぐようにして取り去り、スライサーを通す。果たしてうまく切れるか心配したが、ここは難なく通過。

DSCN6096.jpg 芋はスイスイとカットできた

ひたすら皮をはいではスライサーを通し、適当な量が溜まると、網戸へ。

DSCN6097.jpg 右側は芋の皮と傷んでいた芋

DSCN6100.jpg スライスはすいすいできたが芋が白っぽい?

もう薄暗くなりかけたころ、やっとスライスした芋を網戸に並べ終わった。

DSCN6105.jpg 網戸に載せた芋

これを天気を見ながら1週間ほど天日干しする。しかし、残念ながら芋の蒸かしが足りなかったようだ。スライスした芋は白っぽくうっかり持つと割れてしまう。食べるぶんにはホクホクで旨いが、干し芋にするには芋がねっとり粘り気を持つまで蒸さないと。せっかく作ったのだから食べてはみるが、どんなものができるか?

結論からいうと初めての干し芋作りは失敗であった。

失敗の原因は2つ考えられる。ひとつは芋が大きすぎたこと。これは収穫時期を早めて調整するしかないが、来年、こんなに穫れるかどうか。もうひとつは、巣箱の工作精度が足りず、重ねた巣箱の隙間から蒸気が漏れて内部の温度が上がらなかったようだ。これは、なんとか漏れを防ぐ手を考えるしかない。

来季の芋の豊作を願うことにしよう。

サツマイモ・スライサーを作る

ことしはサツマイモが超豊作でとても食べきれない。室内で保存しても1月になると寒さで傷んでしまうから、干し芋にしてみようかと思った。

干し芋を作るための難関は、芋を蒸すことと、蒸し芋を一定の厚さに切ることだ。蒸し芋についてはひとまず置いて、スライスの手立てを調べるとスライサーという武器があることがわかった。たとえば、こんな製品がある。

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株式会社コジマ

細いピアノ線を使うことがポイントだが、これなら換骨奪胎で自分でも作れそうだ。ごく簡略化して、2本の枠材を長ネジで200mm間隔に固定しピアノ線を張ることにした。上の製品では長ネジの上に2本の角棒を渡してピアノ線を張っているが、これを省略して直接2本の枠材にピアノ線を張ってしまうことにした。

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上面に8mm間隔に刻みを入れる         側面に刻みから4mmずらせてネジを打つ

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1000mmの長ネジを300mmにカット       200mm間隔で枠材を固定

枠材にピアノ線を張って緩みをある程度取る。

DSCN6016.jpg ピアノ線の張りを調整

最後はナットをスパナで回して張りを調整する。

DSCN6023.jpg サツマイモ・スライサー完成

ピアノ線を張りつめると、2つの枠材がやや内転びになるが、まあ許せる範囲だ。最初、蝶ネジで張りを調整するつもりだったが、きつくて手では回せない。普通のナットでもよかった。

さて、次は芋をどう蒸すかだ。それはまた続く。

巣箱の段数を減らす

これまで1群、2群としていたが、1群なきあと区別する必要もなくなったので、今後はただニホンミツバチ(和バチ)とすることにしよう。

巣内を撮影したところ10月の長雨で個体数の減った群が依然として勢力を回復していないことがわかった。このままでは冬に向かうと巣箱の容積が大きすぎる。現在の5段を3段に減らすことにした。つまり、実質的に巣脾のある最上部2段と最下部の巣門段を残し、3、4段を外すことにする。

DSCN5955.jpg 最上部2段に巣脾がある

2段を外す簡単な作業で、わざわざ三脚吊り上げ装置を使う必要もないのだが、まだ実戦で使ったことがないので試すことにした。

まずは巣箱を吊り上げるために、締木を上下2箇所に設置するのだが、これが結構手間取った。巣箱の中のハチを脅かさないようになるべく巣箱に振動が伝わらないように、締木の蝶ナットを締めるのがけっこうたいへん。それに、締木に掛けるカラビナが大きすぎてうまくフックを通らない。これはカラビナをちいさなナスカンに交換することで逃げたが、強度にやや不安があり、もう少し工夫する必要がある。

DSCN5961.jpg カラビナがフックを通らずナスカンを使う

実際に三脚を設置してみると、ロープの流れが悪く、固定端の位置を直したり、滑車の向きを変えたりする必要も生じた。

DSCN5968.jpg 現場でロープの流れを調整する

不整地で奥側が傾斜しているので、三脚の吊り上げの滑車が巣箱の真上に来るように調整するのに一苦労した。滑車が巣箱の中心から外れていると、吊り上げたときに巣箱が振れてしまう。

DSCN5958.jpg 三脚を設置 中心を出すのに一苦労

あれこれ想定外の作業が終わってみれば、巣箱の吊り上げ自体はなんの手間もなくあっけなく終わった。

DSCN5971.jpg 巣箱を吊り上げる 片手でなんなく上がる

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ちょいと拝見
 
DSCN5975.jpg 巣箱を下ろす

3段にしてすぐに巣内を撮影してみた。巣箱の取り外し作業は順調に済んだが、ハチたちにとっては大きな変化であったろう。まだ巣の奥に入り込んでいて巣脾が露になっていた。落ち着けば戻ると思われる。

DSCN5982.jpg 巣門の直上に巣板

ついでに蓋についても、いまはなき1群用に作成したWarre-Heaf方式に差し替える。

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キルトを載せ                   Warre-Heaf式の屋根を被せる

DSCN5986_201711302209013c9.jpg  3段構成へ変更完了

三脚吊り上げ装置は試した甲斐があって、いろいろ得るところがあった。

巣箱吊り上げ三脚

以前、脚立を使った巣箱の吊り上げを試みたことがあった。巣箱の段数が多くなると、脚立はよほどタッパのあるものを使わないと頭がつかえてしまう。それに、足下が平でないと脚立は立てにくい。

そこで、三脚を自分で組むことにした。問題は脚に何を使うかだ。物干し竿や工事現場で使う鉄パイプなどあれこれ漁った結果、農業用ハウスの骨組みに使う直径22.2mmの単管パイプに行き着いた。近くのHCには最短約3.6mのパイプしかないが、これでは長すぎる。そこで、3.6mのパイプ2本を使って、その一端を1/3だけカットして、中ジョイントで繋げば、2.4mのパイプが3本できる。これらの一端を自在クランプ2つで結合すれば三脚ができる。機械的な剛性に弱点はあるが、三脚の開閉を考えれば、そこが逆に利点にもなる。

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単管の1/3をカット                自在クランプで半固定

この三脚に前回の滑車を流用した吊り上げ装置を着ける。ここで自在クランプの弱点が生きて、三脚の頭部は開閉できる。頭を開いて吊り上げ装置を着け、着け終わったら閉じればいい。

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吊り上げ装置を着け                頭部を閉じる 右側のカラビナは固定端

DSCN5843.jpg 2.4mの三脚と吊り上げ装置

つぎに重箱に積んだ巣箱を安定して吊り上げるために、締め木を作る。径8mmの長ネジ(インチ系)1mをカナノコで半分に切断した。締め付けは蝶ナットを使う。

DSCN5896.jpg 締め木で巣箱を締め付ける U字の締め木は巣箱の下部をフックの締め木は上部を締める

試しにセイヨウミツバチ用のWarre巣箱5段を吊り上げてみた。

DSCN5906.jpg セイヨウミツバチ用のWarre巣箱5段を吊り上げ

DSCN5921.jpg Warre巣箱5段 右のカラビナは固定端

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吊り上げロープの動端はインクノットで固定     上の締め木

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下の締め木 固定端はループ            動端はインクノット

吊り秤があったのでWarre巣箱5段の重量を計ってみた。巣箱の重量が簡単に測れれば採蜜の目安に利用できる。

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吊り秤で計量                   Warre巣箱5段で約26キロ

この重量でも片手で引き上げることができる。動滑車2個なので吊り上げに必要な力は1/4の6.5キロほどになる。これでニホンミツバチの重箱式巣箱の操作がだいぶ楽になりそうだ。

1群を整理

やはり1群は崩壊した。

DSCN5889.jpg クモの巣のようにスムシが巣を広げている

ハチはまだ残っている。可哀想でももうこの先の見込みはない。ハチがすべて姿を消すまで待てば、巣箱はスムシに占拠されて荒廃する。整理するしかない。普通はニホンミツバチに燻煙は使わないが、手早くハチをどけるため燻煙を使用した。

DSCN5940.jpg 1番目の巣箱の巣はほとんど空だった

DSCN5941.jpg 2番目の巣箱にはハチとスムシが混在していた

DSCN5942.jpg 整理終わり

きれいな巣は溶かして蜜蝋にし、スムシに荒らされた巣は焼却処分する。

DSCN5946 - コピー 隣の2群へ集まった1群のハチたち 運が良ければ2群に受け入れてもらえるだろう
OJer

清見寺 五百羅漢

OJer

OJerBlog更新:2016/11/30

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