燻製箱の配置換え

すでにバラ肉は塩漬けにして仕込み中。この彼岸の中日に新作燻製箱・発煙箱でベーコンを作る。

2つの箱の作成後、何度かテストをしてきた。煙の漏れを見て板の隙間を塞ぎ(経過とともに板が反れたり縮んだりして隙間が広がる)、温度の上昇具合を見てヒータを600W+300Wから、1200W(270Wから4段階に切り替えられる)に強化した。さらに、小さい発煙箱で600Wのヒーターを使うと、箱内の温度が170℃まで上がり、ダクトの差し込みを保持していた樹脂ボンドは融け出すこともわかった(→耐熱パテに変更)。

が、ここで燻製箱と発煙箱の左右の位置関係を入れ替えることを決断した。この位置関係を支配するのは使いもしないエアコンの室外機。現在、室外機の右側に燻製箱と発煙箱があるのだが、これを、エアコンを中央に、左側に発煙箱、右側に燻製箱を置いて、エアコンの前でダクトを繋ぐよう変更する。そのままの位置関係で移動できれば簡単だが、窓の出っ張りが邪魔をして丈のある燻製箱はエアコンの左には置けない。

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以前の配置 立て掛けた板の陰にエアコンの室外機がある

位置関係が反転するので、燻製箱、発煙箱のダクトの穴を反対側に開け直し、もとの穴を塞ぐ必要がある。面倒くさいのでしばし逡巡したが、決行した。

最大の理由は、この配置だと燻製箱と発煙箱が駐車場の屋根のしたにうまく入る。前の配置だと、ダクトの右にくる発煙箱は屋根から大きくみ出して野ざらしになる。

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新しい配置 うん、収まりがいい!!!と自己満足。 発煙箱の左上に塞いだ丸い穴が見える

これで雨天でも燻製ができるし、いちいち片付けなくても常設しておける。

さて、明日は塩漬けのバラ肉を洗って一晩風干させる。

2013/03/22 燻煙箱 → 発煙箱



燻製箱 その8(シールと前蓋の固定)

テストで熱源不足がわかったが、その原因は箱の容積が大きくなっただけではなさぞうだ。(1)野地板の隙間が場所によって大きく空いていることと、(2)前蓋の固定がまだ不完全なために、暖気(と燻煙)の漏れがあって、それらも箱内の温度が上がりにくいことに、そうとう寄与しているだろう。

すきま風防止テープ
蓋と本体の間だの漏れを防ぐためにすきま風用のテープを枠に貼っておく。

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すきま風用のテープを枠に
ちょっと足りなかった あとで補給

シーリング

つぎに気密を高めるために、板と板の隙間をシーリングする(むかしはコーキングといっていたが、JISでは両者を区別するらしい)。シーリング剤はシリコンが基剤だから耐熱性は高い。

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隙間をシールする

前蓋は反りがあって、留め金やクランプでは押さえ込めない。ネジ止めする。

爪付きナット
爪付きのナットを受け側の木材の裏に打ち込み、蝶ボルトで蓋をネジ留めする。

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爪付きナットと
蝶ボルト(径6mm、長さ40mm)

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6mmの穴を開け 裏から爪ナットを打ち込み

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蝶ボルトで締める(テスト)

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下部前蓋 上部前蓋

鬼目ナット
小型の燻煙箱の蓋は、鬼目ナットで締めることにした。爪付きナットと使い分けたわけではなく、ただ知らなかっただけ。爪付きナットの場合、蝶ボルトは蓋12mm、角材30mmを通すことになる。ナットのネジ部は角材に入り込むので、長さ40mmの蝶ボルトがちょうどよかった。しかし、燻製箱は角材を40mm側で使ったので、蝶ボルトの長さが足りなくなった。そこで鬼目ナットを見つけたのだ。これだと角材の表側にナットをねじ込むので、角材にその分の厚み(13mm)があればいい。ただし、蝶ボルト40mmは長すぎるので、ネジの先端を切るか、短い蝶ボルトにする必要がある。

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鬼目ナットと蝶ボルト

上下の蓋を受ける桟を付けた。

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上下の蓋を受ける桟を付ける

蓋を閉めた状態で6mmのドリルで角材まで通る穴をあけ、蓋を外してから、角材に達した6mmの穴を、9mmのドリルでさらに掘り下げる。

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角材にねじ込んだ鬼目ナット

燻煙箱の前面の枠にも、すきま風テープを貼る。

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すきま風テープを貼る 蓋をネジ止め

いささかオーバー・スペックとは思うが、これで燻製箱、燻煙箱ともにぐんと気密性が高まったことであろう。

燻製箱 その7(総合テスト)

燻製箱シリーズは前回で終わりのつもりだったが、今日は休みだし晴れだし、総合的に動作テストをしてみたくなった。一番気になっているのは電源の容量だ。いままでは、600+300Wだったが、段ボールより保温性はよくなったとはいえ、容積が大きくなっただけに熱源が不足するかも知れない。

たった数日で、野地板が縮んでだいぶ隙間が広がっている。

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密着していたのだが こんなに隙間はなかった

サーモの設定温度と実際の室温はズレがあるので、温度計でも同時に測定する。

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サーモの左に温度計の台を作る。サーモの右側の金属棒は温度計のセンサー

このIKEAの温度計(なんと899円!)はなかなかのもの。オーブンの中で焼いている肉の内部温度を外から観測できて、しかも設定温度になるとアラームが鳴る。MIN、SECの表示でわかるように、挿入式の温度センサーを外すとタイマーとしても使える。日本製では、プロ用の高価なものは別にして、家庭用でこうした使い方のできる温度計はない。やはり肉を焼き慣れた文化のなせる技だ。

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奥がサーモのセンサー、手前が温度計のセンサー

実際に燻製するときと同様に配線する。

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赤のネオン管が点灯すればヒーターの電源がオン

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ヒーター 奥600W、手前300W(自作)

電源を入れて温度上昇を見る。時間がかかるし、60度がやっとのようだ。

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やはりヒーターはパワー不足だ。1200Wくらいに増強する必要がある。それに、野地板の伸縮はとても木工ボンドやボンドガンの樹脂では間に合わない。耐熱性のあるコーキングにするのがよいだろう。まだまだいろいろ気になるところがある。本番までに何度か手直しが必要になりそうだ。

燻製箱 その6(発煙箱)

小さい段ボール箱を流用していた発煙部(発煙箱)も、燻製箱と同じ木造とすることにした。

燻製箱という大物を作ったあとだから、発煙箱は気楽だ。同じ手順で、上下、左右、前後の壁をパーツとして作って、組み上げる。前面は、燻製箱と同様、上下に分けた蓋にする。
 
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別個に作った部品を組合せてみる
立て掛けただけ
ネジで止める
作業台に固定し直角にネジ止め

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コの字になっただけでも強度が出る どんどんネジで留める

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こちらもダクトの穴を開ける 燻製箱と発煙箱をダクトで繋ぐ

前面は上下の蓋に分ける。前面をひとつの蓋にすると、開けたときに箱内の煙が一挙に漏れ出してしまう。上部ははめ殺しでもいいのだが、取りあえずは蓋にしておき、様子を見てネジ止めにする。下部の蓋は、燻製チップの補給でちょくちょく開け閉めしなければならない。

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上下を別の蓋にして発煙箱完成

ここまできたら、一挙にやってしまおう。燻製箱にサーモスタットを設置する。設置するだけなら簡単だが、取り外しできるようにする。サーモは燻製以外にも、たとえば、餅米と麹で甘酒を作るときなどにも使う。

燻製箱の横壁にサーモの置き場を作る。ここで、はじめてトリマーの出番だ。じつは前の蓋を蝶番にするつもりで、蝶番の溝を彫るためにトリマーを木工三種の神器に加えた。しかし、蝶番を止めにしたので、これまで出番がなかった。

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トリマーで溝を彫る 左側の段差はトリマーがないと難しい

この置き場を燻製箱の右側面に接着。

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サーモの置き場を接着 置き場にサーモをはめ込む

サーモをこの置き場というか受け口にはめ込む。くるくる螺旋を描いている針金のようなものはキャピラリーといって、中は中空で液体が入っている。

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サーモとキャピラリーで繋がっているセンサー部は燻製箱の内部へ
左に垂れ下がっているプラグは、電源タップからヒーターへ繋がるケーブルの中間に割り込む

キャピラリーの先端に温度センサーがある。この中の液体の膨張・収縮による内圧の変化をキャピラリーを通じてサーモに伝え、サーモがそれを温度変化に換算する。上の写真のダイヤルでセットした温度を基準に、それを超えるとヒーターの電源を切り、それより下がると電源を入れる。

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これがサーモの温度センサー部
サーモは周辺の温度を検出してヒーターのオン・オフを制御する

長々と木工に励んできたが、どうやらこの辺で完成である。あとは、箱内の気温を測る温度計を別に2カ所と、さらに肝心の肉の内部温度を測る温度計を設置するが、それは実際に燻製を作るときでよかろう。

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というわけで、燻製箱、発煙箱の作成はこれまで。本番の燻製(ベーコン)作成はしばらく先になるが、いずれ紹介しよう。

これにて燻製箱作成の一件、落着。

2013/03/22 燻煙箱 → 発煙箱

燻製箱 その5(通煙テスト)

東京は雪混じりだそうだが、こちらは風雨。でも、めげずに燻製箱の通煙テストをしてみた。

まず、気密のために蓋の上端、下端を受ける桟を渡した。

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上の蓋を受ける桟を上下に 下の蓋は上端にだけ渡した

蓋の暴れを防ぐために蓋の裏側にも長めの角材を打ち付ける。

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蓋の裏にも長めの角材を打つ

燻製箱と発煙部をアルミの管で繋ぐ。発煙部は小さめの段ボールだが、いずれこれも木製にしよう。本当は発煙部は下のタタキに置きたいが、今日は雨で濡れているので燻製箱と同じ上段にした。

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発煙部と燻製箱をアルミ管で連結 蓋はクランプで留めている

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こちらはピッタり こちらは差し込むだけだが漏れない

ステンの皿にチップを積んでヒーターをオン。

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だいぶ煙が上がっている こちらからもうっすら煙が

しばらく観察したが、上の蓋の上端部以外にはほとんど煙の漏れはない。上端は隙間テープなどで対処できる。蓋を取り燻製箱の内部の様子もチェック。

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下側上側

そこらじゅうから煙が漏れるかと思ったが、予想外に順調である。これならすぐにでも使えそう。
あとは、温度計とサーモスタットの設置位置を決めるだけだ。

上下の蓋はラッチで留めようかと思っていたが、どうもクランプのほうが気密を保てるように思える。ラッチだと位置が決まってしまうが、クランプだと煙の漏れたところを抑えればいい。これは使ってみての具合で決めよう。

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清見寺 五百羅漢

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OJerBlog更新:2016/11/30

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