燻製箱の内張
前回のベーコン作成で温度を上げるのに苦労した。こちらのドジもあったが、もう少し保温をよくしたほうがよさそう。そこで、すこし広すぎる燻製箱に内張をすることにした。燻製箱は12mm厚の杉野地板だ。これに内側から30mmx40mmの角材を打ち付け30mm厚さを増やす。つまり、厚さを(12+30)/12 = 3.5倍にする。上から下までびっしり張り詰めることもなかろうと、目安としては上から3/4くらいまで内張をすることにした。
初日
作業は午後になるが、あれこれ段取りを考えているだけで時間がすぎる。それにまだ大相撲があるので後ろも切られている。
肉を吊すアルミ棒の受け棚として左右に各2本角材が打ち付けてある。受け棚の幅は40mmにしてあるので、内張した面から10mmだけ飛び出す。
下手な細工だから、箱自体が完全な立方形でもなし、隙間に充填した木工ボンドやら樹脂ボンドやらがはみ出したり漏れ出したりで平面でもない。1本角材を打ち付けるためにいろいろ微調整が必要。
2日目
角材は30x40x1985mmの6本1束を3束使用した。角材18本で1本から内張材4本取れるので、合計3x6x4=72本の内張材を文字通り切ったり張ったりする。端材もパッチで扉の内張に。
3時を回ると相撲が気になってそわそわ。
3日目
天井と両側は終わって、奥の壁の内張にかかったが、これが面倒だった。ここまでは内側から角棒を支えて、外側から電動ドリルでビスを打ち込めばよかったが、奥の壁はそれができない。はじめは内側からビスを1本打って仮止めして、裏から本締めしたが、そのうち裏からビスの先端を出しておき、そこへ内張材を打ち付けて位置決めして、裏へ回って本締めするという方法に落ち着いた。
大相撲は終わったが、冬の落日は早い。すぐに暗くて見えなくなってしまう。ライトを点けてまで作業する気もなし。
4日目
吊した肉の下にトレイを置いて垂れてくる脂を受ける。この部分は、吊るし棒の受け棚と同じ構造だった。吊るし棒の代わりに、端に顎をつけた角材を受け棚に渡してトレイを置いていた。しかし、偶然、トレイの長手の幅が燻製箱の横幅よりやや長いのヒントを得て、トレイを直接受け棚に掛けることを思いついた。現状では、受け棚の角材の飛び出した部分が邪魔になって直接は置けない。そこで、角材を内張と同じ向きに打ち直した。これで、よけいな桟は必要なくなり、トレイの端の鍔の部分がちょうど棚に掛かるようになった。
サーモと温度計用の台も新しくした。途中でサーモのファストン端子が外れた(以前の工作の不手際が原因)ので、これも端子と配線を付け替える。
もうほとんどこれで終わりと思ったところで、正面の上下の蓋の中間部分、野地板2枚分の裏側が死角になっていたのに気づいた。やれやれ。
5日目
もう角材も残り少なくなったので、正面の裏側は端材でパッチに当てて内張とした。偶然、この最後のパッチで買った角材をすべて使いきった。サーモ・温度計台が気に入らなかったので手直しをして、燻製箱内張工事、完了。
さっそく、テスト運転をしてみる。
配線して電源を入れ、椅子に腰掛けてひなたぼっこしながら、温度の上昇をチェックする。
通電テストなどで予熱したので、電源を入れて蓋を閉めたときに箱内はすでに温度計は30℃を超えていた。
前回は燻煙完了時の燻製箱内の温度を60℃から80℃に上げるのに(ドジもあるが)苦労して3時間を要している。今回は60℃→80℃は38分で済んだ。
20℃上げるのに38分、10℃なら19分。これだけ補強しても温度を上げるには結構時間がかかる。箱内の温度が上がってきてから周囲の壁に手を当てると、内張のある部分はほとんど変わらないが、下部の野地板だけの部分は相当放熱している。パッチを当てた上蓋も下部と同じほど温度が上がっていた。内張の周囲がだいぶ空いていたせいだろう。いずれにしても、熱源に近い部分は防火素材を使うなりしてまだ改善の余地はありそうだ。
初日
作業は午後になるが、あれこれ段取りを考えているだけで時間がすぎる。それにまだ大相撲があるので後ろも切られている。
全面に角材を内側からビス止めする |
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肉を吊すアルミ棒の受け棚として左右に各2本角材が打ち付けてある。受け棚の幅は40mmにしてあるので、内張した面から10mmだけ飛び出す。
角材を何本切ればいいか計算すると… | …うんざりするので成り行き任せ |
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下手な細工だから、箱自体が完全な立方形でもなし、隙間に充填した木工ボンドやら樹脂ボンドやらがはみ出したり漏れ出したりで平面でもない。1本角材を打ち付けるためにいろいろ微調整が必要。
まずは天井から |
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2日目
角材は30x40x1985mmの6本1束を3束使用した。角材18本で1本から内張材4本取れるので、合計3x6x4=72本の内張材を文字通り切ったり張ったりする。端材もパッチで扉の内張に。
3時を回ると相撲が気になってそわそわ。
蓋の裏も端材でパッチワーク | 明日のためにカットだけしておく |
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3日目
天井と両側は終わって、奥の壁の内張にかかったが、これが面倒だった。ここまでは内側から角棒を支えて、外側から電動ドリルでビスを打ち込めばよかったが、奥の壁はそれができない。はじめは内側からビスを1本打って仮止めして、裏から本締めしたが、そのうち裏からビスの先端を出しておき、そこへ内張材を打ち付けて位置決めして、裏へ回って本締めするという方法に落ち着いた。
だいぶ埋まってきた | 煙道の出口 白い材までが内張 裾と底はママ |
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大相撲は終わったが、冬の落日は早い。すぐに暗くて見えなくなってしまう。ライトを点けてまで作業する気もなし。
4日目
吊した肉の下にトレイを置いて垂れてくる脂を受ける。この部分は、吊るし棒の受け棚と同じ構造だった。吊るし棒の代わりに、端に顎をつけた角材を受け棚に渡してトレイを置いていた。しかし、偶然、トレイの長手の幅が燻製箱の横幅よりやや長いのヒントを得て、トレイを直接受け棚に掛けることを思いついた。現状では、受け棚の角材の飛び出した部分が邪魔になって直接は置けない。そこで、角材を内張と同じ向きに打ち直した。これで、よけいな桟は必要なくなり、トレイの端の鍔の部分がちょうど棚に掛かるようになった。
トレイの顎が受け棚にうまく填まった | サーモと温度計の台を新しくした |
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サーモと温度計用の台も新しくした。途中でサーモのファストン端子が外れた(以前の工作の不手際が原因)ので、これも端子と配線を付け替える。
もうほとんどこれで終わりと思ったところで、正面の上下の蓋の中間部分、野地板2枚分の裏側が死角になっていたのに気づいた。やれやれ。
上下の蓋の中間部分の裏側が…… |
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5日目
もう角材も残り少なくなったので、正面の裏側は端材でパッチに当てて内張とした。偶然、この最後のパッチで買った角材をすべて使いきった。サーモ・温度計台が気に入らなかったので手直しをして、燻製箱内張工事、完了。
さっそく、テスト運転をしてみる。
垂れているのが温度計のセンサー 横から出ているのがサーモのセンサー | 1200ワット・ヒーター |
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配線して電源を入れ、椅子に腰掛けてひなたぼっこしながら、温度の上昇をチェックする。
テスト運転 |
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通電テストなどで予熱したので、電源を入れて蓋を閉めたときに箱内はすでに温度計は30℃を超えていた。
前回は燻煙完了時の燻製箱内の温度を60℃から80℃に上げるのに(ドジもあるが)苦労して3時間を要している。今回は60℃→80℃は38分で済んだ。
60℃(14:10) 外気温17℃ | 80℃(14:48) |
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20℃上げるのに38分、10℃なら19分。これだけ補強しても温度を上げるには結構時間がかかる。箱内の温度が上がってきてから周囲の壁に手を当てると、内張のある部分はほとんど変わらないが、下部の野地板だけの部分は相当放熱している。パッチを当てた上蓋も下部と同じほど温度が上がっていた。内張の周囲がだいぶ空いていたせいだろう。いずれにしても、熱源に近い部分は防火素材を使うなりしてまだ改善の余地はありそうだ。