ETV特集「アメリカから見た福島原発事故」 → 再放送

8月15日に、NHKが福島原発事故について、あのタイプの炉を設計したGEの技術者などにインタビューしたドキュメントを流した。

下記日時に、再放送がある。見逃した方は必見!!!

[ 番 組 名 ] ETV特集「アメリカから見た福島原発事故」
[チャンネル] Eテレ/Eテレ3
[ 放送日時 ] 2011年9月4日(日)午前0:20~午前1:50 [3日(土)深夜](90分)

非常に興味深い内容だったので、印象に残ったことをメモしておいた。日誌から下記にコピペする。

(1)福島の事故を起こした原発は、格納容器が小さすぎるという設計上の誤りがあること。
→なぜ小さくしたかといえば、そのほうが安上がりでGEは売りやすかった。日本は最高の顧客で、アメリカではあの原発で儲けはでなかったが、日本では儲けた(日本は受注後の設計変更に対価を払ったが、アメリカでは契約上払ってもらえない)。

(2)小さすぎる容器が危険(水素爆発)なことはアメリカでは20年前に理論計算で分かっていた。今回の事故はそのシミュレーション通りに起きていた。

(2)’そのための事後対策がベント(ガス抜き)の増設である。日本でもベントは増設されたが、ベントが必要になる事故など起こるはずがないと思い込んで作っているので、ベント自身の設計がずさんだった。実際、ベントの操作はスムーズにはいかなかったと記憶する。

(2)’’圧力制御容器(トーラス→炉の下のドーナッツ)は格納容器を小さくするために導入された容器だった。しかし、あとからの検証で、炉の温度が高くなりすぎて水蒸気が圧力制御容器に噴出した場合、圧力抑制容器自体が破損する可能性があることがわかった。これも福島でそのとおりになった。

(3)当時アメリカでも問題になったが、電力会社が高名な物理学者を巻き込んで反論して産業界、政界、学会に根回しをしてうやむやにした→これも日本と同じ。

(4)アメリカでGE同型原発はすべて地震のほとんどない東海岸にあり、その意味であちらでは安全。

(5)全電源喪失の危険を防ぐため、ディーゼル発電機を増設しているが、本来分散してより安全な場所に設置するものを、同じ場所でしかも危険度の高いところに設置していた。これは信じられないほどの人為ミス(←もと東電副社長の発言。聞く方はこの言いようにも耳を疑ったが)

ドキュメント後に元NHKキャスターの小出氏が元原発プラント設計者と話し合っていたが、原子炉設計者もそこまで明確に危険性が指摘されていたこを知らなかったという。小出氏は、産業界、政界、学会とそれにメディアまでぐるになってしまう日本の隠蔽体質というか、阿吽の呼吸・暗黙の了解で原子炉問題が推移してきたことを自戒を込めて述懐していた。

いま思い出したので付記しておくと、福島一号機建造当時、GE自体もあのタイプの原子炉(あるいは原子炉そのもの?)の建造経験がなく、日本はよくいえばモデルケース、わるくはモルモットだった。

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OJerBlog更新:2016/11/30

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