怖い夢

山奥で友達と別れて広い川を下った。頭の片隅に妙高山塊のどこかを源流とする川だという意識がある。飛び石を伝いながら快適な気分であった。大小の石をぽんぽんぽんと蹴ってたちまち広い岩の上に出た。さらに一歩踏み出そうとして、下をみると数十メートルの断崖で、しかも、下部はえぐれていて、ちょうど手のひらを差し伸べた突端のような場所だった。足下は一枚岩を隔てて中空である。まるでバレーダンサーのようにつま先立って一回転して転落をまぬかれた。(夢とは気づいていないから)それまでの運動の慣性を考えれば、いまごろ空を舞っているところだったのに不思議?と感じている。快活な気分は一転して不安と焦りに変わる。戻ろうとしたが、どうやってそんな高みへ達したものか、来た路が見つからない。少し下ってみたが急に足場は不安定でもろくなり、周囲の壁は手を掛けただけで崩落してゆく。落石は遙かかなたで岩盤に激突するのだが、奇妙なことに、落ちたほうが “ああ、ぶつかっちゃった、ごめん”というと、ぶつかられたほうが“いいよいいよ、おたがいさま”とバリトンでつぶやいている。なんとか安全な場所へ逃れようとルートを探すが、外傾したスラブやぐずぐずの岩屑や、あるいは、岩間から吹き出す茶色の奔流にはばまれる。考えあぐねて泡立つ流れを見ていると、プレシオサウルスと戦闘機が合体したような奇妙な恐竜が水中を流れ下っていく。さっきまで楽しかったのになんで急にこんな恐怖にみまわれているのか…………で、目が覚めた。

覚醒しても恐怖の余韻はすぐには去らない。寝入ればまた同じ夢を見そうだ。もういちど、どうして?と考えて思い当たった。胸にわだかまる違和感がある……昼の味噌仕込みだ。あれは、大豆を潰すときに、頑丈なマッシャーの柄を両手でつかみ、胸に押し当てるようにして体重をかける。これを握力がなえるほど繰り返す。そのとき胸部にも相当な圧力がかかって、胸郭の筋肉が疲労したのだろう。その違和感が悪夢の引き金を引いたに違いない。原因がわかると安心する。TVを点けて、ちょうど運良くやっていたNHKの自然ドキュメントで気分をなごませて、寝付くことができた。やれやれ、美味い味噌を喰うのも楽ではない。

→このブログを読んだ友人から、圧力釜なら十数分でもっと豆は軟らかくなるよとコメントがあった。ぐじゅ。
→プレシオサウルスは正確には恐竜ではないが、うっかり書いてしまった。ま、いいやね。その雰囲気。

コメントの投稿

非公開コメント

OJer

清見寺 五百羅漢

OJer

OJerBlog更新:2016/11/30

西蓮寺大銀杏黄葉2016

最新の記事
過去の記事

全記事のリンク

ご近所ブログ
最新のコメント
カテゴリ
検索フォーム