Warre-Heaf式屋根と巣枠(上桟)式巣箱

上桟式巣箱にはWarre-Heaf式屋根を載せる。2セット組んだので板を焼いた。

DSCN6361.jpg 上桟とスターター 設置まえにスターターには蜜蝋を塗布

DSCN6362.jpg キルト 底に麻布を張り中身にも麻布を充填する

DSCN6363.jpg 上桟式巣箱2セット

DSCN6367.jpg 奥は蓋 巣箱の上にキルトを置き、屋根を被せる

はーるよこい!

ニホンミツバチの巣枠式巣箱を作る

そろそろ春の分封が気になる時期になった。和バチを重箱式で飼うならあまりすることもないが、巣枠式の巣箱で飼ってみたいという思いが強い。巣枠というとセイヨウミツバチのラングストロース式巣箱で使われている四角い巣枠が頭に浮かぶが、ここで言う巣枠はラ式のような閉じた枠の形状ではなく、上桟だけを指している。巣箱の天井に上桟だけを並べて、あとはハチの造営能力に任せる。その意味ではトップバー式(TBH Top Bar Hive)、あるいは上桟式と言うべきかもしれない。

和バチの場合、洋バチのラ式のように巣箱の標準がない。和バチのハチ飼いはそれぞれに思いつく一長一短を挙げて、さまざまな形状やサイズの巣箱を作っている。当方としては、上桟の形状についてはそれなりに和バチの生態に配慮して結論を出してあるが、机上の空論であって経験による裏付けがない。それに、この結論を出したときは、京都ニホンミツバチ週末養蜂の会の重箱式巣箱の内寸220x220mm(高さ150mm、板厚35mm)を想定していたが、いまや、実際にハチが住んでいるのはかしまミツバチプロジェクト(KHP)から預かっている巣箱であり、これはだいたい内寸250x250mm(高さ150mm、板厚24mm)となっている。

重箱式の採蜜方法なら京都の巣箱はそれなりの合理性があるのだが、巣枠式にすると構造的なオーバヘッドが加わるので、いさかか狭いかなと思う。それに初心者の気負いで板厚を35mmとしたものの、この先のことを思えばいささか重荷でもある。

そこで、巣箱自体は上桟式も重箱式も同じ内寸250x250として共用できるようにして、上桟を幅24mm、スペーサー5mmで作ることにした。つまり、上桟の長軸を29mm間隔で配置することになる。内寸250mmだと上桟8本で18mmほど空きが出る。実際に運用すればハチたちが蜜蝋を付着させるので18mm程度の余裕はあったほうがいいかもしれない。板厚もKHPと同じ24mmとする。これには大きな意味があって、近所のHCで一番手軽に入手できる野地板(12mm厚)を2枚重ねれば24mmになるからだ。巣箱が足りなくなったら必要なだけすぐにでも作成できる。

上桟はそのままならただの板切れだが、ハチが巣作りをしやすいように工夫が凝らされる。その仕組みをスターターと呼ぶ。スターターについてもいろいろが考え方があり、上桟の下面中央に一筋の蜜蝋を盛ればいいとするものや、同じく中央に細い板をはめ込んで蜜蝋を塗っておくとか、あるいは上桟の底に三角柱を貼り付けるものなどがある。どの方法でもハチは巣を作るとおもうが、最後の三角柱がもっともきれいに巣を作るのではないかという感じがする。工作は手間だが、今回は三角柱を試みる。

12mm厚の野地板から三角柱を切り出すために、板を45°に傾けて置ける治具を作った。これで野地板を一度カットして、それを前後反転させてもう一度カットすると三角柱ができる。ただし、治具の設置と板の送りを注意深くしないと三角柱のサイズが揃わない。

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45°に板を置く治具               三角柱

DSCN6287.jpg 三角柱のスターターを付けた上桟 接着はボンドガンを使用

 巣箱は12mm厚の野地板を2枚貼り合わせ24mm厚にする。高さは野地板の幅180mmママにした。貼り合わせると実際には24mmより厚くなる。内寸にこだわると重箱に積み上げるとき外面がずれて扱いにくいので、外寸を300x300mmにそろえて板厚のばらつきで吸収する。

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内側の野地板をカットしておくと上桟を掛ける顎ができる

DSCN6307.jpg KHPサイズの上桟式巣箱 すべてが野地板からできている

はたしてこハチたちはの巣箱へ入って巣を作ってくれるだろうか。

冬の時騒ぎとオスバチ

快晴静穏(1/13)。午後、唯一残ったニホンミツバチの巣箱の様子を見に行った。ちょうどタイミングよく時騒ぎが起きているようなので、しばし観察。


日陰の板をノソノソ歩いて巣に飛び入るオス その他オスの出入りは多い

よく見ていると、この時期に胴が黒くやや大柄なオスが出入りしている。真冬にオスが居るとは謎だ。普通なら冬に入る前に、存在意義を失ったオスは口減らしのために巣から追い出されて死滅している。この群とともに到来した別の一群は、なんらかの原因で女王が不在となり、働蜂産卵が始まり、小型のオスが多数発生するとともに、ハチの個体数の減少、スムシの大発生という過程を経て崩壊していった。

ところが、冬場にオスバチがいるというのに、この群はどうも様子が違う。時騒ぎが起きていない静かな時間に観察していると、出入りの数は少ないが高い割合で花粉を持ち帰るハチがいる。巣箱に耳を当ててノックをしてみると活発なシマリングの応答がある。

和バチの産卵は1月には再開されるというから、花粉の搬入は幼虫が哺育されていることを示してる。シマリングは女王が健在で統制の取れた群だからこその反応だ。また、時騒ぎが若いハチたちのオリエンテーリングのためだとすれば、現に若いハチが巣立っていることになる。

とにかく不思議な群ではあるが、ハチたちは元気そうなので、無事に越冬してくれるだろうと思っている。

巣箱の段数を減らす

これまで1群、2群としていたが、1群なきあと区別する必要もなくなったので、今後はただニホンミツバチ(和バチ)とすることにしよう。

巣内を撮影したところ10月の長雨で個体数の減った群が依然として勢力を回復していないことがわかった。このままでは冬に向かうと巣箱の容積が大きすぎる。現在の5段を3段に減らすことにした。つまり、実質的に巣脾のある最上部2段と最下部の巣門段を残し、3、4段を外すことにする。

DSCN5955.jpg 最上部2段に巣脾がある

2段を外す簡単な作業で、わざわざ三脚吊り上げ装置を使う必要もないのだが、まだ実戦で使ったことがないので試すことにした。

まずは巣箱を吊り上げるために、締木を上下2箇所に設置するのだが、これが結構手間取った。巣箱の中のハチを脅かさないようになるべく巣箱に振動が伝わらないように、締木の蝶ナットを締めるのがけっこうたいへん。それに、締木に掛けるカラビナが大きすぎてうまくフックを通らない。これはカラビナをちいさなナスカンに交換することで逃げたが、強度にやや不安があり、もう少し工夫する必要がある。

DSCN5961.jpg カラビナがフックを通らずナスカンを使う

実際に三脚を設置してみると、ロープの流れが悪く、固定端の位置を直したり、滑車の向きを変えたりする必要も生じた。

DSCN5968.jpg 現場でロープの流れを調整する

不整地で奥側が傾斜しているので、三脚の吊り上げの滑車が巣箱の真上に来るように調整するのに一苦労した。滑車が巣箱の中心から外れていると、吊り上げたときに巣箱が振れてしまう。

DSCN5958.jpg 三脚を設置 中心を出すのに一苦労

あれこれ想定外の作業が終わってみれば、巣箱の吊り上げ自体はなんの手間もなくあっけなく終わった。

DSCN5971.jpg 巣箱を吊り上げる 片手でなんなく上がる

DSCN5972.jpg
ちょいと拝見
 
DSCN5975.jpg 巣箱を下ろす

3段にしてすぐに巣内を撮影してみた。巣箱の取り外し作業は順調に済んだが、ハチたちにとっては大きな変化であったろう。まだ巣の奥に入り込んでいて巣脾が露になっていた。落ち着けば戻ると思われる。

DSCN5982.jpg 巣門の直上に巣板

ついでに蓋についても、いまはなき1群用に作成したWarre-Heaf方式に差し替える。

DSCN5977.jpg DSCN5978.jpg
キルトを載せ                   Warre-Heaf式の屋根を被せる

DSCN5986_201711302209013c9.jpg  3段構成へ変更完了

三脚吊り上げ装置は試した甲斐があって、いろいろ得るところがあった。

巣箱吊り上げ三脚

以前、脚立を使った巣箱の吊り上げを試みたことがあった。巣箱の段数が多くなると、脚立はよほどタッパのあるものを使わないと頭がつかえてしまう。それに、足下が平でないと脚立は立てにくい。

そこで、三脚を自分で組むことにした。問題は脚に何を使うかだ。物干し竿や工事現場で使う鉄パイプなどあれこれ漁った結果、農業用ハウスの骨組みに使う直径22.2mmの単管パイプに行き着いた。近くのHCには最短約3.6mのパイプしかないが、これでは長すぎる。そこで、3.6mのパイプ2本を使って、その一端を1/3だけカットして、中ジョイントで繋げば、2.4mのパイプが3本できる。これらの一端を自在クランプ2つで結合すれば三脚ができる。機械的な剛性に弱点はあるが、三脚の開閉を考えれば、そこが逆に利点にもなる。

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単管の1/3をカット                自在クランプで半固定

この三脚に前回の滑車を流用した吊り上げ装置を着ける。ここで自在クランプの弱点が生きて、三脚の頭部は開閉できる。頭を開いて吊り上げ装置を着け、着け終わったら閉じればいい。

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吊り上げ装置を着け                頭部を閉じる 右側のカラビナは固定端

DSCN5843.jpg 2.4mの三脚と吊り上げ装置

つぎに重箱に積んだ巣箱を安定して吊り上げるために、締め木を作る。径8mmの長ネジ(インチ系)1mをカナノコで半分に切断した。締め付けは蝶ナットを使う。

DSCN5896.jpg 締め木で巣箱を締め付ける U字の締め木は巣箱の下部をフックの締め木は上部を締める

試しにセイヨウミツバチ用のWarre巣箱5段を吊り上げてみた。

DSCN5906.jpg セイヨウミツバチ用のWarre巣箱5段を吊り上げ

DSCN5921.jpg Warre巣箱5段 右のカラビナは固定端

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吊り上げロープの動端はインクノットで固定     上の締め木

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下の締め木 固定端はループ            動端はインクノット

吊り秤があったのでWarre巣箱5段の重量を計ってみた。巣箱の重量が簡単に測れれば採蜜の目安に利用できる。

DSCN5916.jpg DSCN5925.jpg
吊り秤で計量                   Warre巣箱5段で約26キロ

この重量でも片手で引き上げることができる。動滑車2個なので吊り上げに必要な力は1/4の6.5キロほどになる。これでニホンミツバチの重箱式巣箱の操作がだいぶ楽になりそうだ。
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清見寺 五百羅漢

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OJerBlog更新:2016/11/30

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