巣箱吊り上げ三脚

以前、脚立を使った巣箱の吊り上げを試みたことがあった。巣箱の段数が多くなると、脚立はよほどタッパのあるものを使わないと頭がつかえてしまう。それに、足下が平でないと脚立は立てにくい。

そこで、三脚を自分で組むことにした。問題は脚に何を使うかだ。物干し竿や工事現場で使う鉄パイプなどあれこれ漁った結果、農業用ハウスの骨組みに使う直径22.2mmの単管パイプに行き着いた。近くのHCには最短約3.6mのパイプしかないが、これでは長すぎる。そこで、3.6mのパイプ2本を使って、その一端を1/3だけカットして、中ジョイントで繋げば、2.4mのパイプが3本できる。これらの一端を自在クランプ2つで結合すれば三脚ができる。機械的な剛性に弱点はあるが、三脚の開閉を考えれば、そこが逆に利点にもなる。

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単管の1/3をカット                自在クランプで半固定

この三脚に前回の滑車を流用した吊り上げ装置を着ける。ここで自在クランプの弱点が生きて、三脚の頭部は開閉できる。頭を開いて吊り上げ装置を着け、着け終わったら閉じればいい。

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吊り上げ装置を着け                頭部を閉じる 右側のカラビナは固定端

DSCN5843.jpg 2.4mの三脚と吊り上げ装置

つぎに重箱に積んだ巣箱を安定して吊り上げるために、締め木を作る。径8mmの長ネジ(インチ系)1mをカナノコで半分に切断した。締め付けは蝶ナットを使う。

DSCN5896.jpg 締め木で巣箱を締め付ける U字の締め木は巣箱の下部をフックの締め木は上部を締める

試しにセイヨウミツバチ用のWarre巣箱5段を吊り上げてみた。

DSCN5906.jpg セイヨウミツバチ用のWarre巣箱5段を吊り上げ

DSCN5921.jpg Warre巣箱5段 右のカラビナは固定端

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吊り上げロープの動端はインクノットで固定     上の締め木

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下の締め木 固定端はループ            動端はインクノット

吊り秤があったのでWarre巣箱5段の重量を計ってみた。巣箱の重量が簡単に測れれば採蜜の目安に利用できる。

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吊り秤で計量                   Warre巣箱5段で約26キロ

この重量でも片手で引き上げることができる。動滑車2個なので吊り上げに必要な力は1/4の6.5キロほどになる。これでニホンミツバチの重箱式巣箱の操作がだいぶ楽になりそうだ。

1群を整理

やはり1群は崩壊した。

DSCN5889.jpg クモの巣のようにスムシが巣を広げている

ハチはまだ残っている。可哀想でももうこの先の見込みはない。ハチがすべて姿を消すまで待てば、巣箱はスムシに占拠されて荒廃する。整理するしかない。普通はニホンミツバチに燻煙は使わないが、手早くハチをどけるため燻煙を使用した。

DSCN5940.jpg 1番目の巣箱の巣はほとんど空だった

DSCN5941.jpg 2番目の巣箱にはハチとスムシが混在していた

DSCN5942.jpg 整理終わり

きれいな巣は溶かして蜜蝋にし、スムシに荒らされた巣は焼却処分する。

DSCN5946 - コピー 隣の2群へ集まった1群のハチたち 運が良ければ2群に受け入れてもらえるだろう

巣箱の蓋を交換

これまでニホンミツバチの巣箱の蓋はWarre巣箱のサイズを縮小した「切妻屋根+キルト」を組み合わせたものを使っていた。プロジェクトから預かった巣箱もこれ式の屋根にしようかと思ったが、切妻の工作をするのけっこう手間がかかる。そこで今回は、フランス人のWarreが考案した屋根の部分を、イギリス人の養蜂家のDavid Heafがモディファイした「蓋+キルト」を和バチの巣蓋と交換することにした。

木材は12mmの野地板を使い、厚みの必要と思われるキルトと蓋の天井については2重にして24mmとした(野地板の表面は粗いので実質25mm以上になる)。

DSCN5725.jpg David Heaf風の巣蓋(屋根) 内側に打ち付けた角材でキルトと天井の間に空間を作る

オリジナルは蓋の上半は金属薄板で覆い、通気のために各側面に24mm径の穴を開けて内側に防虫ネットを張る。今回使用するのは、通気性のよい杉板であり、金属薄板は使わずに、ポリカの波板を載せるから、穴は省略した。

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麻布を底に張る                  中にもたっぷり麻布を詰める

DSCN5734_20171105230053150.jpg 右の巣箱の蓋を交換

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蓋の中はビショビショ               この上にキルトを置く

DSCN5738.jpg キルトを置く

DSCN5739.jpg 蓋を被せる

これにポリカの波板を載せれば完成。

実はこの巣箱のハチは長雨で児捨てを発症し、危殆に瀕している。さらに悪いことに、この時期にオスが生まれているのだ。一番可能性の高いのは女王の事故である。そうなるともう、打つ手がない。

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児捨て 個体数も激減している           個体数が激減

可哀想だが、おそらくはこの群はこの冬を越せないように思う。

追っかけ給餌

今朝巣箱を覗いてみると、案の定、砂糖水は空っぽだった。明日は、さらに天気が悪化する。給餌をせずばなるまい。
 DSCN5603.jpg皿は空っぽ 

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さいわい溺死者は1匹もいない

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またたっぷりと砂糖液を満たしておく

台風が過ぎ去るまでしばしの我慢だ。

給餌

セイヨウミツバチと違ってニホンミツバチの場合は、なるべく余計な世話は焼きたくない。しかし、こう天候不順がつづくと、そうも言っていられない。

給餌することにした。お湯1lに砂糖を1キロ溶かすと約1.5lの砂糖水ができる。それを半分ずつ給餌した。植物の鉢の受け皿にプラのフロートを浮かべ、皿の壁とフロートの隙間に割り箸を置く。皿やフロートの汚れは、ハチのスリップ防止のために蜜蝋を塗ってあるからだ。

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DSCN5595.jpg 1群は巣門が外れるので前から

DSCN5594.jpg 2群は背面に引出があるので後から

たぶん、明日には空になっている。もう一度給餌することになろう。
OJer

清見寺 五百羅漢

OJer

OJerBlog更新:2016/11/30

西蓮寺大銀杏黄葉2016

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