eTrex30を手なずける(地図を作る その7 バーズアイ; OkMapで最新の電子地形図を

ベクトル地図へ移るつもりだったが、ちょっと後戻りしてバーズアイの話題を続ける。

国土地理院のサイトには利用できる地図データがいろいろありすぎて混乱するが、そのなかに最新の測量成果を反映して電子化された2万5000図を切り売りしている電子地形図というコーナーがあることを知った。メンテを終了した旧2万5000の後継という位置づけらしい。A3(税抜き170円)単位で必要な範囲を指定して地図のラスターイメージをダウンロードする。試しに筑波山・加波山辺りをA3縦x2枚(カラー、高精細、.jpg)に切り取ってダウンロードしてみた。これがとても見やすくてeTrex30に取り込みたくなった。

追記 2014/03/05
この記事をアップしたあとで気づいた。カシミール3D→(KMZ)→OkMapのリレーを使うと、カシミールで切り出せる地図は同じ操作でバーズアイの地図(.jnx)に変換できる。カシミール3Dではカスタムマップしか吐き出せないが、OkMapはカスタムマップを地図として読んでバーズアイの地図に変換できるからだ。カシミール3Dで切り出すとき[GARMIN / Google KMZ形式]を選んで”1つのKMZファイルにまとめる”にチェックして書き出し、それをOkMapの[Map tilling / …]に渡せばいいのだ。バーズアイを使う自由度がぐんと高まった気がする。ふっつふっつふ。
無題
ダウンロード販売の電子地形図のタイトル部分

y2氏の「Garmin BirdsEye Mapについて」でjnxをはき出せるソフトの紹介があったのでいくつか試してみた。そのうちのOkMapがとてもフリーウエアとは思えない多機能のよくできたソフトで、驚いた。例によってうっかりすると余計なものをダウンロードしてしまう落とし穴があちこちにあるが利用価値大だ。

OkMapダウンロード
平成 26-3-1 16-43-21

電子地形図25000をバーズアイで見るための手順はこうなる。
  • ダウンロード購入した電子地図(.jpg)から地図本体をトリミングする
電子地図は紙の地図と同じで周囲に余白がある。また、地図本体の北西・南東の隅の緯度・経度が余白に表示されているのでメモしておく。北東・南西でもいいが、OkMapでは北西・南東が設定しやすい。

※ なお、事前にトリミングしなくても、OkMapのタイリングの時点でトリムできる。あるいはそのほうが正確に切り出せるかもしれない。

トリム
トリミングした地図
  • OkMapでトリムした地図を読み込む
[File→New→Raster Map]

Load a map と表示されるので、トリムした地図本体を読み込む。

平成 26-3-2 8-24-06
図を読み込んだ直後の画面
  • [Map setup]ウィザードでNameに適当な地図名を入れる
このウィザードで測地系の選択ができるがデフォルト(WSG84)にしておく。
  • [Map Calibration]で地図の位置を設定する
ウィンドウ下部のタブを[Cursor]にする。読み込んだ地図のサイズ(ピクセル)は左端に表示される。座標系は北西端が原点(0,0)、南東端(Xmax、Ymax)となる。Xmax、Ymaxの値はファイルのサイズと一致する。カーソルを動かしてみれば確認できる。

平成 26-3-1 23-00-10
  ファイルのサイズ  x座標     y座標

あらかじめ地図の北西隅に 1 が表示されているが、これは[Point]の”1”の位置に対応している。Pointの座標[X-Y]が”0 x 0”、つまり原点になっていることを確認する。

まず下部の[DMS]タブ(電子地図と同じ緯度・経度の形式)を選ぶ。

メモした北西端の緯度・経度を入力する。

次に[Add]を押すと[Point]が”2”に変わる。

メニューボタン[New Georef. Point]を押すと、カーソルが十字に変わるので、南東隅をクリックする。このとき、なるべく(Xmax、Ymax)に近い値でクリックして、あとは[Adjust point]で[X-Y]がちょうど(Xmax、Ymax)になるよう調整する。

平成 26-3-2 11-00-46
Point2 → ファイルサイズとX-Y座標値を一致させる

Point2の位置をXmax、Ymaxに調整できたら、メモした南東隅の緯度・経度を[DMS]タブに入力する。

最後に、[Point]で点を切り替えて北西、南東の位置を確認し[Accept]を押す。

以上で、地図のCalibrationが終わり、WSG84測地系での地図の配置が確定した。

[File→Save→Map]で地図をいったん保存する。
  • タイルに切り分ける
[Utilites→Map Tiling / Garmin Custom Maps→Raster Map]
平成 26-3-6 10-25-21
[Utilites]メニュー

またLoad a map と表示されるので、今度は上段の[File]メニューではなく、[Map Tiling / …]タブの下の[Load a raster map]ボタンで保存した地図を読み込む。

平成 26-3-2 14-42-27
[Load a raster map]ボタン

デフォルトの設定でタイル分けされた地図が表示される。マウスの右クリックで不要なタイルを外すことができる。

平成 26-3-2 9-20-11
デフォルト設定のタイル分け

[Output format]を”JNX v.4”として、あとはJPEGの画質などを適宜変更する。

※ 2014/03/05 追記
項目 説明
Map title eTrex30の[地図選択]で地図名として表示される。
JNX Scale この距離以下で地図が表示される。2万5000図だと細部が判読できるのは200m以下だろう。
Draw Order .jnx地図を表示する優先度。
  • 0 ベースマップのみ表示
  • 1-49 ベースマップと.jnxを重ねて表示
  • 50ー100 .jnxのみ表示
たとえば、JNX Scaleを200mと設定すれば、eTrex30のスケールが200m超ならベースマップのみが表示され、200m以下では、Draw Orderが1-49なら.jnxとベースマップがオーバーラップし、50以上なら.jnxのみ表示される。

サンプル設定
平成 26-3-5 22-28-36

最後に青三角の[Generate]ボタンで.jnxファイルを保存すればよい。

eTrex30の画面では、こんな具合。

193.png 179.png 165.png

1184.png 1226.png 1246.png

使ってみるとOkMapはまさにOKだ。細部までよく練り上げられた良いソフトだと思う。ここでは対角線の2点で位置決めをしたが、任意のランドマークや地物など複数地点を選んで座標を与えれば、手書きの地図でも貼り付けることができる。やはり有償だが、見やすさを追求するなら地図センターの「山っぷ」もこの方法でバーズアイに取り込める。ただし、こちらは旧2万5000がベースだとおもうが。

タイリングのメニューで分かるように、Custom Mapに切り替えることもできる。BirdsEyeが簡単に使えれば、あまり必要ないとは思うがCustom Mapで面倒な分割を最適化してくれるメニューもある。

最初にこのソフトを見つけていれば、余計な苦労はしなかった、ははは。

eTrex30を手なずける(地図を作る その6 バーズアイ;【gsijnx】で地理院地図を

Yahoo!  地図は便利に使えそうだが、山となれば地理院地図が頼りになる。【ymapjnx】の兄弟ソフト【gsijnx】を使うとその切り出しができるのだ。

【ymapjnx】Garmin BirdsEye JNX 作製ツール

ここも亀氏のサイトが原典。
GPSにYahoo!地図を表示する その6、電子国土地図を表示する

すでにymapjnxで動作環境は整っているので、すんなり行くかと思ったが、結構手間取った。最適な縮尺の対応がなかなかつかめなかった。

最初に???になったのは拡大レベルの意味である。

# [7.5, 15, 30, 60, 120, 240, 480, 960, 1920, 3840, 30720]

Yahoo! 地図では20段階の縮尺レベルとの対応がわかりやすかったが、コリャなんじゃ。例によってあれこれWeb漁りをした結果、当然だが、国土地理院のサイトに解答があった。

タイルサイズと縮尺範囲(分母)
タイルサイズ 縮尺下限 縮尺上限
7.5  0 6,000
15  6,000  10,000
30  10,000  15,000
60   15,000 22,000
120  22,000  28,000
240  28,000  38,000
480  38,000  100,000
960 100,000 200,000
1920 200,000 400,000
3840 400,000 1,000,000
7680 1,000,000 3,000,000
15360  3,000,000 10,000,000
30720 10,000,000 100,000,000
61440 100,000,000 なし

国土地理院のWeb地図では、画像タイルを幅300ピクセル(縦は緯度依存)としてあり、地図の1タイルは縮尺によっていくつの画像タイルで構成するかが決まっているようだ。たとえば、タイルサイズ60は相当する縮尺の地図(1万5000~2万2000)では60画像タイルが1タイルになることを示している。

gsijnxの設定ファイルgsi_config.txtのサンプルに北アルプスを含む緯度経度が設定されていたので、それをそのまま使ってみた。

# 緯度経度 その1 北ア北東端
latlon1 = (36.0367116666667, 137.421146111111)
# 緯度経度 その2 北ア南西端
latlon2 = (36.8453886111111, 137.932010277778)

サンプルにあったスケール30の画質があまりピントこなくて、あれこやってみたが、jpgの画質調整の効果はほとんどなかった。

いろいろ試行錯誤したが、画質はスケール15が圧倒的に良い。もちろんデータ量も多く(1.4ギガ)てダウンロード時間はかかったが、一度やっておけばキャッシュに残るのであとの加工は楽になる。SDカードは32ギガを使っているので容量的にも問題ない。Windowsはぶつぶつ文句を言っているが、eTrex30では支障なく読める。もちろん、eTrex30にセットしたSDのI/Oはやたらに時間がかかるから、外付けのカードリーダーを使っている。抜き差しが面倒だが時間的にははるかに早い。

しかし、しばし悩まされたのは、スケール15を単独で見るときれいなのだが、スケール30などといっしょにするとダメなのだ。

62.png 67.png
スケール15 他のスケールと混在

66.png 70.png
スケール15の拡大 他のスケールと混在

原因はオバーレイにあることは見当がついたので、displaynone =を使った。
scalelist = (15,)
switchlevel = {15:"120m"}
displaynone = (960, 480, 240, 120, 60, 30, 7.5, )
つまり、スケール15のときは、他のスケールのタイルはオバーレイするなという意味だ。試していないが縮小率の大きい方は設定する必要はないかもしれない。

結局、960, 480, 240, 120, 60, 30, 15のそれぞれを1ファイルにして7つファイルを作って、各ブロックのコメントを外しながら、実行した。
#scalelist = (15,)
#switchlevel = {15:"120m"}
#displaynone = (960, 480, 240, 120, 60, 30, 7.5, )

#scalelist = (30,)
#switchlevel = {30:"200m"}
#displaynone = (960, 480, 240, 120, 60, 15, 7.5, )

#scalelist = (60,)
#switchlevel = {60:"300m"}
#displaynone = (960, 480, 240, 120, 30, 15, 7.5, )

#scalelist = (120,)
#switchlevel = {120:"500m"}
#displaynone = (960, 480, 240, 60, 30, 15, 7.5, )

#scalelist = (240,)
#switchlevel = {240:"2km"}
#displaynone = (960, 480, 120, 60, 30, 15, 7.5, )

#scalelist = (480,)
#switchlevel = {480:"5km"}
#displaynone = (960, 240, 120, 60, 30, 15, 7.5, )

#scalelist = (960,)
#switchlevel = {960:"8km"}
#displaynone = ( 240, 120, 60, 30, 15, 7.5, )
これでできた7つのファイルをBirdsEyeフォルダに入れると、次のようになった。

206.png 215.png 219.png
SL960 SL480 SL480の拡大

224.png 230.png 234.png
SL240 SL240 の拡大 SL240の拡大

238.png 242.png 265.png
SL120 SL60 SL30

270.png 275.png
SL15 SL15の拡大

いろいろやってみたが、スケール15は気に入ったものの、全体としてはあまり使いそうにない気がしてきた。やれやれ。

これでeTrex30で扱える地図のうちラスター方式の2つ(.klz、.jnx)は作れるようになった。残すはベースマップでもあるベクトル方式の地図(.img)だ。

eTrex30を手なずける(地図を作る その5 バーズアイ;【ymapjnx】でYahoo!地図を

 ymapjnx.pyの実行が確認できたら、画質を指定して必要な範囲の地図を作成する。

画質を設定する
画質については亀氏のサイトに説明がある。

GPSにYahoo!地図を表示する その3、jnx地図作成の設定と作成

画質の設定は、カメラに詳しい人は分かるだろうが、当方にはよくわからないから、亀氏の設定を利用させてもらっている。ただ、ymapjnx.pyの下記の行のquality=の数値は.jnxの画質とサイズを大きく左右用する。

pngimg.save(jpgpath, "JPEG", quality=60)


切り出しの条件

切り出し条件はconfig.txtに設定するが、切り出しの範囲については2つ方法がある。

(1)長方形を指定する。
緯度・経度で長方形の対角線の端点を指定し、その範囲の地図を切り出す。
# 緯度経度 その1
latlon1 = (35.70684619215367, 139.78315367951473) #新御徒町駅
# 緯度経度 その2
latlon2 = (35.67018253371494, 139.750073172706) #虎ノ門駅

※ 行末の#以下はオリジナルのconfig.txtにはないコメントをつけ加えた。

ソースの緯度・経度の値を、切り出したい地域の緯度・経度に書き換える。

(2)ルートを指定する。
GoogleマップやBaseCampでルートのgpxファイルを作ってymapjnx.pyと同じフォルダに置き、gpxfile =でそのファイル名を指定すると、そのルートを中心にしてaroundroute=で指定する範囲を切り出す。これについては、あとで説明する。
# GPXファイル
gpxfile = "example.gpx" #ルートのgpxファイル
#gpxfile = None
aroundroute = {1:800, 2:800, 3:800, 4:800, 5:500, 6:300, 7:200, 8:120, 9:50, 10:30, 11:12, 12:5, 13:5, 14:5, 15:3, 16:2, 17:2, 18:0.5, 19:0.5, 20:0.5} # km
(1)は普通の方法だが、(2)は自転車乗りには重宝な切り出し方法だと思う。行程が100キロ程度にもなれば、全行程を含む長方形を切り出すのは時間が掛かるしデータ量も増える。ルートに沿ってだけ切り出すのならデータ量が減り、手軽に切り出しができる。

※ config.txtのコメントに「GPXファイル が有効なら緯度経度は不要」とあるが、緯度経度(latlon1、latlon2)をコメントオフするとエラーで実行は中断される。latlon1、latlon2の設定より、gpxファイルのルート設定が優先するようだが、latlon1、latlon2(の値がルートに関係なくても)はデフォルトのままにしておいた。もしもymapjnx.pyの実行に関係しているなら、ルートのgpxファイルにある始点と終点をそれぞれlatlon1、latlon2に設定するか、あるいはBaseCampで作ったルートのgpxファイルなら<bounds>にルートを含む最小の長方形の緯度・経度があるので、それを利用してもいい。ま、ダメ元でやってみることだ。

なお、ルートのgpxファイルで<trk>セグメントの<name></name>タグは、Googleマップで作ると<name> Google Driving Directions Track</name>となっていて、eTrex30ではこれがトラック管理のトラック名に使われる。目的地名などに変えておくといい。

切り出しの範囲が決まると、次にscalelist =でYahoo! 地図のどの縮尺の地図(タイル、原画)を使うか指定する。

Yahoo! の地図はPC画面で分かるとおり拡大レベルが20段階ある。Yahoo! の地図が各段階で異なるタイルを使っているとすれば同じ地域に最大20枚のタイルがありうる。実際には、何枚かを用意し残りの段階はデジタルズームで繋いでいるのだろう。緯度経度(latlon1、latlon2)の範囲、あるいはルートからaroundrouteの範囲で、scalelisに含まれるYahoo! 地図のタイルを取り込んでいるのだろう。scalelistの最大5個という制限はタイルのダウンロード時間やデータ量などの現実的な判断からだと思う。

とりあえずscalelist = (15, 16, 17, 18, 19)あたりを使って様子を見てみる。必要なら、レベルを変えて複数の.jnxファイルを作成する。

一方、eTrex30には# GarminDisplayScale にコメントしてあるように拡大レベルが27段階ある。

# GarminDisplayScale = ["800km", "500km", "300km", "200km", "120km", "80km", "50km", "30km", "20km", "12km", "8km", "5km", "3km", "2km", "1.2km", "800m", "500m", "300m", "200m", "120m", "80m", "50m", "30m", "20m", "12m", "8m", "5m"]

したがって20→27への対応は明示的に指定する必要がある。たとえば、scalelist = (15, 16, 17, 18, 19,)で切り出したタイルはeTrex30の27段階あるレベルのどこで使うか。それを対応させるのがswitchlevelなのだろう。

switchlevel = {1:"800km", 2:"800km", 3:"800km", 4:"800km", 5:"500km", 6:"300km", 7:"200km", 8:"120km", 9:"50km", 10:"30km", 11:"12km", 12:"5km", 13:"3km", 14:"1.2km", 15:"800m", 16:"300m", 17:"200m", 18:"80m", 19:"50m", 20:"30m"}

config.txtではswitchlevelは上記のように設定されている。この場合、scalelist = (15, 16, 17, 18, 19)で切り出した地図は、eTrex30側では15→800m、16→300m、 17→200m、18→80m、19→50mのレベルで表示されることになる。

最後に、こんな実験をしてみた。config.txtでルートを使わない場合、切り出し範囲は新御徒町駅虎ノ門駅を対角線とする長方形になる。
latlon1 = (35.70684619215367, 139.78315367951473) #新御徒町駅
latlon2 = (35.67018253371494, 139.750073172706) #虎ノ門駅
そこで、次の2つの切り出しを比較してみた。

scalelist = (20,)
switchlevel = {20:"50m"}

これで、example_20.jnx(67,675KB)が出力される。

もうひとつ。

scalelist = (15, 16, 17, 18, 19,)
switchlevel = {15:"800m", 16:"300m", 17:"200m", 18:"80m", 19:"50m"}

これでexample_15_16_17_18_19.jnx(61,069KB)が出力される。2つの.jnxファイルの容量をみると細かい街区や家屋名などが増えるからか、レベル20にデータが集中していることが分かる。

この2つの.jnxファイルをBirdsEyeフォルダに置くと、eTrex30で800m以下の地図として表示される。

この2つを神田駅付近で見てみる。

scalelist = (20,)
205.png 209.png 896.png
20m 30m 50m
右側の地の色が変わっていのは、タイルの境界だろう。

scalelist = (15, 16, 17, 18, 19,) 
194.png 198.png 208.png
20m 30m 50m
50m以下は多分レベル19のデジタルズームなのだろうが、レベル20と縮尺や地図の内容が微妙に異なる。

scalelist = (15, 16, 17, 18, 19,)  + scalelist = (20,) 
884.png 887.png 896.png
20m 30m 50m
レベル20のタイルが優占か。

scalelist = (15, 16, 17, 18, 19,)
901.png 931.png 943.png
80m 300m 800m
おまけにこちらの単独表示も載せておく。

浜風で走るのは市街が多いから、ルート指定の切り出しを多用することになりそうだ。

eTrex30を手なずける(地図を作る その4 バーズアイ;【ymapjnx】の実行環境

パッチ当ての難関は乗り越えたとしよう。

.jnx作りの核心は、パブリックドメインで公開されている、下記のツールの使い方にある。

【ymapjnx】Garmin BirdsEye JNX 作製ツール

このツールが、Yahoo!の地図を切り出して.jnxファイルに変換してくれる。しかし、これがPythonというPC言語で書かれているので、まずWindowsにPythonの実行環境と画像処理のライブラリーをインストールする必要がある。PythonのバージョンやWindowsOSの32ビット/64ビット版の違いなどがあって結構面倒だ(上記【ymapjnx】のダウンロードページに必要な情報は書かれている)。

Pythonの実行環境とライブラリーのインストール
Pythonの実行環境はPython 2.7.6を使用した。また、画像処理用ライブラリーがWindows32ビット版用と64ビット版用で違う(亀氏の説明は32ビット版、当方は64ビット版)。

【ymapjnx】の【動作に必要な環境】にある説明に従って、下記サイトにあるPillowというライブラリーから64ビット版(Pillow-2.3.0.win-amd64-py2.7.exe)をダウンロードしてインストールする。

[64bit版] Unofficial Windows Binaries

Amd64とあるがAMDだけでなくIntelにも対応している。ただし、Pillowの使い方の説明にあるように、ライブラリー引用の書き方が変わるのでymapjnx.pyでの引用カ所をそれに合わせる(Note: use `from PIL import Image` instead of `import Image`)。修正個所はバッチ・プログラムを実行したときのエラーメッセージで見当を付けた(つまり何度か失敗した。ははは)。

ymapjnx.pyの修正 → Pillowライブラリーを使うため
#import Image オリジナルソース
from PIL import Image
#import ImageEnhance オリジナルソース
from PIL import ImageEnhance

バッチ・プログラム(start.bat)の修正
次に、変換処理を起動するバッチ・プログラム(start.bat)を修正する。このバッチファイルの実質的な内容はたった1行。

C:\Python26\python.exe ymapjnx.py config.txt

つまり、pythonの実行環境で、ymapjnx.pyというソースファイルをコンパイルしてconfig.txtに記述された条件で実行する。ここではpython.exeの置かれたフォルダを実際のインストール環境(C:\Python26→C:\Python27)にあわせて修正する。

C:\Python27\python.exe ymapjnx.py config.txt

以上の手当がうまくいけばとりあえずymapjnxは実行できる。ymapjnxの実行には地図の切り出し範囲を緯度・経度あるいはルートで指定し、地図の画質・縮尺関係の設定が必要になるが、いずれもテスト用の条件が用意されている。そのまま実行すると、config.txtの設定条件でexample.gpxのルートに沿って地図が切り出される。

平成 26-2-12 8-49-06
start.bat実行例

ymapjnx.py、config.txt、example.gpxをダウンロードのままで実行して成功すると、example_15_16_17_18_19.jnxという地図ができる(末尾の数字の意味は、次回)。しかし、これをeTrex30のBirdsEyeフォルダに置いても、地図の範囲を知らないと見つけるのは難しい。そのために、次のようにした。
  1. example_15_16_17_18_19.jnxをeTrex30のBirdsEyeフォルダに置く。
  2. example.gpxをeTrex30のGPXフォルダに置く。
  3. トラック(航跡)管理でこのトラックを探す。
    example.gpxはGoogleマップ(いまはGoogle Maps Engine LITEかな?)で作ったらしくトラック名が「Google Driving Directions Track」となっている。
  4. トラック管理で、「地図上に表示」にして、「カラー選択」でわかり易い色(ここでは水色)にしてから、「地図参照」を選ぶ。
113.png 136.png 143.png
トラック管理 Google Driving Directi… 地図参照

これで現在のベースマップ上に水色のルートの全貌が表示されるだろう。あとは、有効な地図をexample_15_16_17_18_19.jnxだけにする。 結果は、次のとおり。

229.png 289.png 329.png
ルートの全容 東京駅から 池袋まで

example.gpxには東京駅から池袋駅までのルートが設定されていたことになる。次図の中と右は、example_15_16_17_18_19.jnxによる地図。左端の全容図は、ルートが.jnxのカバーする縮尺に入りきらなかったので「いどんなっぷ」をバックに使った。

次は使いたい地図の切り出し方法をどう設定するかだ。

eTrex30を手なずける(地図を作る その3 バーズアイ;プロテクトの回避)

カスタムマップの次に目指したのがYahoo! 地図をGarminに取り込む方法だ。

Yahoo! 地図を取り込む方法は、カスタムマップの.kmzではなく.jnxというフォーマットで地図を保存する。こちらはGarminの「BirdsEye」(衛星写真を地図に重ねるサービス)用に導入されたファイル形式だ(バーズアイは有償サービスなので使う気はない)。カスタムマップ用の.kmzファイルもバーズアイ用の.jnxファイルも地図の画像は同じラスター方式。しかし、後発のせいか有償のせいかしらないが、ファイル数やサイズの上限が大きく地図の表示も早く、表示する優先度なども指定できる。さらに縮尺に応じて地図を切り替える仕組みがある。カスタムマップの場合は、同じ地図を拡大・縮小しているだけだが、こちらは表示する地図自体をスケールに応じて変えられる。まあ、デジカメでいうところのデジタルズームと光学ズームの違いである。

ここでも筑波山を例に山頂付近をズームアップすると、Yahoo! からいただきの画面は次のようになった。切り出すときの調整項目で改良の余地はあるだろう。Yahoo!  の「地図」設定でこの辺りを見ると、画質は別にしても文字がPCで横書きなのが、こちらは縦書きになっているなど表示方法の違いがある。おそらく文字は画像とは別のタイルでオーバーレイしてるのだろう。表示画面の縦横比やサイズ、あるいは相手がPCかスマホかなどで重ねる文字タイルを切り替えているのか。

588.png598.png
Yahoo!地図より

601.png610.png
山ではここまで要らないか

ともかく、こういう地図をeTrex30に放り込もうというわけだ。

実際にYahoo! → .jnx変換を処理するのは【ymapjnx】というパブリックドメインのソフトだが、.jnxファイルにはプロテクトがかかっているから【ymapjnx】で作った.jnxファイルはそのままではeTrex30に拒否されてしまう。

そのためeTrex30本体のファームウェアに目隠し(パッチ)をする必要がある。当方も、マザーボードなどファームウェアの更新に失敗してメーカー修理の憂き目に何度か遭ったことがある。まずこの危険を承知の上でないと、.jnxファイルは使えない。

ただ、やり方は、eTrex30の通常のアップデートに乗じて行うので、さほど難しくはない。eTrex30のファームの更新は、GarminのUSサイトからダウンロードしたGUPDATE.GCDというファイルをGarminフォルダに置いて再起動すれば自動的に実行される(実行後にGUPDATE.GCDは削除される)。そのGUPDATE.GCDにちちんぷいぷいした別物とすり替えてからeTrex30の自動更新機能を利用するだけだ。次の2点は要注意。

(1) eTrex30に最新ファームが入っているとGUPDATE.GCDは実行されない。
(2) 新ファームがリリースされると、そのつどパッチを当てたGUPDATE.GCDを実行する必要がある。

当方も、eTrex30が到着して、まずファームをアップデートしたので、GUPDATE.GCDの更新は実行できなかった。

それも含めて、パッチの当て方は、亀氏の「GPSにYahoo!地図を表示する その4、GPSのパッチ当て」に詳しい。
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清見寺 五百羅漢

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OJerBlog更新:2016/11/30

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